2011年4月6日水曜日

4月6日 ご自宅そして現場

ドクターヘリ担当は小林,番匠谷先生,濱看護師.本日も快晴です.

☆ドクターヘリ1件目 目撃ありCPA

覚知同時要請,bystander CPRあり.ドクターヘリは10分でランデブーポイントに着陸,そこから支援車で現場であるご自宅まで向かいます.

「但馬救命救急センターです.」 玄関で挨拶をしてご自宅に上がらせていただきます.先着している救急隊が特定行為を実施,気管挿管は施行されています.番匠谷先生は末梢ルートを速やかに確保し薬剤投与.その後,効果判定をする間にオートパルスを装着します.

現場で出来ることは限られています.あとは速やかな搬送.現場から直近の病院まで20分以上かかります.ならばヘリでTECCMCへ搬送するほうが早い!と判断しヘリ搬送です.

飛行中もオートパルスを使用した良質な心肺蘇生術がなされます.ヘリポート着陸.あとは日勤責任者の岡先生へ引き継ぎです.

☆ドクターヘリ2件目 岩場からの墜落


覚知同時要請です.「岩場からの転落.」 ランデブーポイントから支援車で移動するのも距離がある現場です.早期医療介入,搬送時間短縮を考えると現場直近着陸が可能であればそれにこしたことはありません.ランデブーポイントに来ていただいている支援隊の方々には申し訳ない気持ちもありますが,傷病者最優先で考えております.いつもご協力を賜り感謝申し上げます.

そんな中,上空から現場を確認.救急隊,救助隊はまだ現場活動中です.直近の岩場に着陸可能な地点を機長さんが発見します.


慎重に着陸.安定していることを確認し医療スタッフは現場へ向かいます.



機長さんの撮影.現場の岩場で外傷初期診療です.8mからの墜落.岩場への転落です.何が隠れているかわかりません.輸液路確保,FAST・・・


ヘリ着陸地点からはこんな感じだったようです.写真の右端が現場活動地点.


全脊柱固定し,舟形タンカを使って全員で搬送です.ストレッチャーは当然使用不可能.


最後はバックボードだけでヘリの後部から機内へ搬入です.そして,現場からTECCMCへヘリ搬送.10分もかからず初療搬入です.


第3者の目で見ると,我々の活動はこんな感じなのですね.

どんな現場でも,どんな状況でも傷病者のこと(だけ)を最優先で考えられる地域,消防と仕事が出来て幸せなドクターヘリ事業です.



本日は豊岡ドクターヘリ,現場第一主義の一端を映像でご紹介しました.