2011年11月20日日曜日

11月20日 院内災害訓練

今日は院内災害訓練を実施です.多数傷病者受入,自然災害など日常の救急診療レベルを超えて救急医療を提供すべき事態に備えての訓練です.院内職員はもとより,但馬4消防本部,看護学校の学生さん達にもお手伝い,ご参加いただきました.

消防の皆さん,事前の打ち合わせ,準備です.

患者さん役の学生さん達にムラージュ(疑似損傷の化粧).これは熱傷と開放骨折の準備中.リアルな傷病者が訓練をよりリアルに.

天然のムラージュ・・・誰だ君は?? それは言えません by (-0-0-)黒縁眼鏡DR.M

トリアージタッグも準備,準備.

訓練開始!!津居山沖で深さ10km地点を震源地としてマグニチュード7.5の地震が発生し,豊岡市中心部で推定震度6強,多数の被災者が出たという想定です.今日は病院の正面玄関,ロータリーが救急車搬入口.救急車の導線も確保.

病院入口がトリアージエリア.アクションカードに従ってトリアージに搬送に・・・

院内2階外来部門が「緑」エリア.継続的な観察も必要です.あれ,どこかで見かけたアフロヘア?

院内1階外来部門が「黄」エリア.ここは医師が足りず,四苦八苦されました.実際の災害時にも医師が集まるのでしょうか・・・? DMATに期待でしょうか.

救命救急センター初療が「赤」エリア.ここは日常と変わらない風景でした.写真も日常の風景のようです.

今回の災害訓練は階層構造,アクションカードを用いました.大阪府医師会で公表されているマニュアルを当院バージョンにワーキンググループで練り,13日に机上訓練,本日実訓練です.災害発生直後からの行動,組織構築に主眼をおいた訓練としました.最終的には発災から約1時間少々で各ポジションに人員を振り分け,形を作ることが出来ました.

今回の訓練の最大の目的は,現行マニュアルの問題点抽出.その目的は十分に果たされました.訓練終了後,早速にマニュアル改訂に向けた話し会いを行い,災害拠点病院として,より良い災害対応に向け検討を行っております.今後は院内の指揮命令系統の啓蒙のため,机上訓練を繰り返してみたいと思っております.

本訓練の新聞記事です.新聞社名をクリックして下さい.リンクしております.