2011年11月30日水曜日

11月30日 今月のドクターヘリ・ドクターカー

今月のドクターヘリ,ドクターカーの報告です.

☆ドクターヘリ


ドクターカー
  出動 28件





最近の但馬地方は本当に寒くなってきました.山も良い感じの紅葉ですが,天気はドンヨリ・・・天候不良による要請不応需は本当にどうしようもなく,心が痛みます・・・




ここ最近の特徴としては,交通外傷などの複数傷病者事案が立て続けに起こったことでしょうか.覚知同時要請,2 flight doctorによる現場での対応,ヘリによる弾力的なピストン搬送などで有効な活動が出来ております.ご協力,ご支援賜りました関係機関の皆様に感謝申し上げます.

現場直近での対応.ピストン搬送には有効なミッション方法です.

 国道脇の空き地に着陸.現場へダッシュ!

重複事案ではドクターカーと同時出動し,ドクターカーが初期・早期の医療介入をはたし,前事案対応終了後のヘリと近くのランデブーポイントでドッキング,搬送だけをヘリが担当.搬送に時間を要する地域では非常に有効なミッション方法です.ちなみに意識レベル300,気道に問題がある事案.早期医療介入と搬送時間の短縮がいかに重要かがおわかりかと思います.この認識を消防の方々がもっておられるので,覚知同時要請,ヘリ&カーランデブーミッションも難なくこなされてるのでしょう.

ヘリを向かえるドクターカー

そして着陸!

今月は運航時間も短く,出動件数も多くはありませんでした.これは患者さんが発生していないのではなく,ヘリ対応可能時間が単純に短い結果です.また天候の問題もあります.何とかこの状況を少しでも改善すべく,いよいよ12月からドクターカーの時間延長(6時〜23時)が実施されます.TECCMCのスタッフ一同,引き続き日々の業務に邁進いたします.地域の皆様におかれましては,引き続きのご支援,ご理解のほどよろしくお願い申し上げます.


寒くなった但馬地方.防寒用の上着が活躍です.

アンダーウエア−は「ヒート○ック」 これで心も体もポカポカのようです^^

ミッション終了.緊張から解き放たれ,ヘリ酔いを防ぐべく「瞑想(迷走)中」の清水ナース.本日もお疲れ様でした.














2011年11月23日水曜日

11月23日 今日は勤労感謝の日

本日,世間は勤労感謝の日,祝日です.救命救急センターに祝日,休日は関係ないので,スタッフの頭の中から勤労感謝の日が忘れ去られていました.そんな非日常的思考回路の我々を,ちゃんと現実に引き戻してくれたのは,いつもドクターヘリを見に来てくれてる女の子.

はい,いつも働いている人達にどーぞ.って,手作りチーズケーキをいただきました^^ メッセージはお母さんの翻訳付きですが,心温まる差し入れにスタッフ一同,ほっこりです.どうもありがとう!

パッケージにはドクヘリストライプ^^

そう,今日は勤労感謝の日.
皆様もお疲れ様ですm(_ _)m


本日のドクターヘリは5件出動,ドクターカーは1件出動.朝の点検時のヘリポートから空を望む.本日は秋晴れ.風は冷たいけど,心地良いお天気です.


ヘリ1件目は朝礼終了後に要請です.覚知同時要請.高所からの転落事案.ランデブーポイントでドッキングしTECCMCへ.胸部外傷.受傷から30分以内に外傷初期診療開始!

芝生のグラウンド.ヘリの離着陸には砂塵も上がらず,適しています.

2件目は意識障害.覚知同時要請です.ランデブーポイントで救急車とドッキングし診療開始です.既往もなく,意識障害の原因がはっきりしません.そこへ家人が.「家のゴミ箱にバファリンの空包が沢山捨ててありました.」・・・なるほど.

帰投中の風景.遠くに見えるのはハチ北スキー場.積雪が見られます.もう積もってる!?

3件目は覚知同時要請で,離陸後軽症キャンセルです.ヘリ要請が遅くなるよりも,同時要請で軽症キャンセル.この意識が救える命を救います.

4件目,5件目は8名の傷病者が発生した交通事故事案.救急隊もドクターヘリも現場に到着してビックリ.傷病者が複数名・・・救急覚知内容は,「交通事故で女性が意識朦朧」です.ヘリは現場直近に着陸しダッシュで現場へ.

赤1名,黄1名をヘリでピストン搬送.まずは赤の方を現場から直にTECCMCへ.黄の方はフライトドクター同乗の救急車でTECCMCに向かいながら,途中のランデブーポイントでヘリとドッキングしピストン搬送.結局,他の患者さんも全員救急車でTECCMC搬送です.

現場の皆様,受入担当の救急医の方々,お疲れ様でした.


おまけの画像です.
フライトの合間の休憩.清水看護師,まじめにお勉強・・・?テレビ出演者の方も思わず吹き出す,相変わらずのおとぼけぶりだそうです^^;

iPadを購入した前山先生のお気に入りは「遠近法」写真.手乗り井手先生だそうです.めちゃ×2忙しかった勤務終了後,おちゃめなひととき.お疲れ様でしたm(_ _)m









2011年11月22日火曜日

11月22日 こんな日がOJT

本日はヘリ,カー併せて11件の要請でした.
ドクターヘリは5件出動.ドクターカーは4件出動です.重複要請も数件あり,対応しきれず申し訳ありませんでした.


ドクターヘリの5事案.
1)突然の意識障害,不穏
覚知同時要請です.ランデブーポイントでドッキング.患者さんは不穏,意識障害.低血糖を否定しTECCMCヘリ搬送です.

朝一番の出動はこんな感じ.雲海ですね.

2)山中での頭部外傷
覚知同時要請です.上空から現場を旋回,山の中で救助,活動中の救急隊を確認です.現場直近に着陸し,支援車で現場の麓へ.そこへ舟形タンカで患者さんが降ろされます.


医療スタッフ接触と同時に嘔吐あり!頭蓋内病変を考えなければなりません.外傷初期診療を行い,一番近い救命救急センターへヘリ搬送です.

3)意識障害
覚知同時要請です.ランデブーポイントから支援車で現場へ.現場からの診療開始.覚知同時要請ならでは.意識レベルIII-3,ABCはいけてます.低血糖を否定し,意識障害の原因は???TECCMCへ搬送し精査です.医療介入短縮時間約40分.

4)離陸後キャンセル
覚知同時要請で,救急隊現着後に軽症キャンセルです.お疲れ様でした.

5)施設間搬送
顔面外傷の患者さん.搬送中の気道トラブル対応目的にヘリ搬送です.搬送時間の短縮と,搬送中の治療継続がメリットです.


今,ドクターカーに乗る新たな看護師と運転手さんのOJT(on the job training)中.そんな中,4件のカー出動です.

OJT中の吉田看護師.今回の指導者はフライトナースの藤巻看護師.前職場でドクターカーも経験したベテランナースの鬼のしごきです・・・

ドクターカーの要請基準も「キーワード」.本日は,胸痛,意識消失&ショック,アナフィラキシー,そして交通外傷による複数傷病者で出動しています.

ヘリ要請の重複時対応(ヘリの補完),TECCMC近隣現場に出動です.

どの事案も早期医療介入が著効した事案ばかり.吉田さん,勉強になりましたか?早く一人前になってくださいね^^


結局,本日は救急車16台,ヘリ5件出動2件応需,カー4件出動4件応需.なかなかの1日.でもこれで終わらず,外傷性腹腔内出血,腸管損傷の緊急開腹術へと続きます・・・皆さん,無事救命出来たので疲れも半分.


こんな1日もあります^^;.皆様,季節柄どうぞご自愛下さい.そして,お疲れ様でした.

2011年11月20日日曜日

11月20日 院内災害訓練

今日は院内災害訓練を実施です.多数傷病者受入,自然災害など日常の救急診療レベルを超えて救急医療を提供すべき事態に備えての訓練です.院内職員はもとより,但馬4消防本部,看護学校の学生さん達にもお手伝い,ご参加いただきました.

消防の皆さん,事前の打ち合わせ,準備です.

患者さん役の学生さん達にムラージュ(疑似損傷の化粧).これは熱傷と開放骨折の準備中.リアルな傷病者が訓練をよりリアルに.

天然のムラージュ・・・誰だ君は?? それは言えません by (-0-0-)黒縁眼鏡DR.M

トリアージタッグも準備,準備.

訓練開始!!津居山沖で深さ10km地点を震源地としてマグニチュード7.5の地震が発生し,豊岡市中心部で推定震度6強,多数の被災者が出たという想定です.今日は病院の正面玄関,ロータリーが救急車搬入口.救急車の導線も確保.

病院入口がトリアージエリア.アクションカードに従ってトリアージに搬送に・・・

院内2階外来部門が「緑」エリア.継続的な観察も必要です.あれ,どこかで見かけたアフロヘア?

院内1階外来部門が「黄」エリア.ここは医師が足りず,四苦八苦されました.実際の災害時にも医師が集まるのでしょうか・・・? DMATに期待でしょうか.

救命救急センター初療が「赤」エリア.ここは日常と変わらない風景でした.写真も日常の風景のようです.

今回の災害訓練は階層構造,アクションカードを用いました.大阪府医師会で公表されているマニュアルを当院バージョンにワーキンググループで練り,13日に机上訓練,本日実訓練です.災害発生直後からの行動,組織構築に主眼をおいた訓練としました.最終的には発災から約1時間少々で各ポジションに人員を振り分け,形を作ることが出来ました.

今回の訓練の最大の目的は,現行マニュアルの問題点抽出.その目的は十分に果たされました.訓練終了後,早速にマニュアル改訂に向けた話し会いを行い,災害拠点病院として,より良い災害対応に向け検討を行っております.今後は院内の指揮命令系統の啓蒙のため,机上訓練を繰り返してみたいと思っております.

本訓練の新聞記事です.新聞社名をクリックして下さい.リンクしております.











2011年11月19日土曜日

11月19日 学会報告

11月16日 acute care surgery研究会学術集会

岡先生
一般演題:救命し得た左心耳損傷の1例



病院前救急診療〜根治的治療,集中治療管理が一貫して行われ,救命し得た症例です.


11月17日〜19日 第73回日本臨床外科学会総会

岡先生
ワークショップ:acute care surgeryにおけるドレーンの意義



結語の通り,今まで我々がやってきた方法で良いことがあらためてわかりました.


11月19日 第30回日本蘇生学会総会

小林センター長
シンポジウム:キーワード方式を用いた地域救急医療におけるドクターヘリの有効活用 〜基地病院としての取り組み〜




キーワード方式によるヘリ要請は早く,有用です.患者さんに早期の医療を提供するためにはどうするか?単純明快な答えがここにあります.


秋は学会シーズンです.TECCMCの取り組み,成果を発表してきました.


19日,学会から帰ってきた岡先生,小林センター長はそのまま2連続緊急手術を番匠谷先生,幸部先生と共に執り行いました.秋の週末,なかなかゆっくりは出来ませんね・・・^^;






2011年11月17日木曜日

11月17日 同時要請だからこそ

朝一番からのヘリ要請です.TECCMCヘリポート周辺は霧がかかっています.標高の高い但馬空港は霧の中.但馬空港へ駐機していれば離陸は不可能な状態です.しかし,今は格納庫のお陰でTECCMCのヘリポート周辺の視程さえ良ければ出動可能なのです.調査の結果,要請先のランデブーポイント周辺の視程は問題なし.出動です!

霧のかかった朝一番の但馬地方.

本日は重複対応でのちょっとした工夫.もちろん両事案とも覚知同時要請でヘリ出動です.飛行中に各々の事案の情報が入ってきます.早期医療介入だけで良いか,搬送時間短縮が必要か,などを瞬時に判断します.

今回は早期医療介入だけでいけそうな2事案です.1事案目に1人フライトドクターを降ろして,近隣病院へ救急車搬送.2事案目はヘリで対応し,搬送はこちらも近隣病院へ救急車搬送.同乗はフライトナース.もし,救急車搬送中に別事案の要請があれば残ったフライトドクター1人で出動です.幸いにも別事案要請はなく,各々がヘリ待機場所へ戻り,揃ってTECCMCへ帰投です.

そんな中,我々のヘリが対応する一番遠い消防本部からの要請です.乗用車の転落・閉じ込め事案.覚知同時要請でヘリは飛び上がります.片道40分.救急車の現着にも時間を要する場所ですし,救助にも時間を要する事案です.救出してからさらに30〜40分かけしかるべき病院へ陸送すること,救出直後に救急医がその場にいること,どちらが患者さんにとって有益かということです.そのための40分,これが医療介入開始までの時間を一気に短縮します.だから覚知同時要請なのです.

・・・救急車がランデブーポイントに到着し,数分後にヘリも着陸.救急車内でフライトドクター2名とナース1名,救急救命士達による外傷初期診療開始!現場に救命救急センターがデリバリーです.気管挿管,初期輸液,そして開胸.循環を立ち上げそのままヘリ機内へ.現場滞在時間は10分以内.チームとして数をこなし経験すること,それが質の向上に直結します.

ヘリ機内でも治療継続です.しかし,循環が・・・すかさず開胸部からの心臓マッサージと薬剤投与.1サイクルでのROSC.何とか安定した状態で患者さんの引き継ぎを行う事が出来ました.

覚知同時要請でのヘリ出動でなければ,このような展開にはなりませんでした.要請元の消防関係者の方々,受け入れ先の病院の先生方に感謝申し上げます.


帰投時に給油で立ち寄った空港.物思いにふける某フライトナースの森田さん.あっ,某になってませんでした・・・本日も沢山の出動,お疲れ様でした.







2011年11月16日水曜日

11月16日 いつの間にか

気がつけば,いつの間にか今年度のドクターヘリ出動件数が862件になっていました.昨年度の出動件数が847件でしたが,地域にドクターヘリが根付き,しっかりと活用されている証しなのでしょう.ドクターカー出動件数も100件を越え,益々病院前救急診療の充実が図られます.これだけの患者さんの人生に関わってきました.今後も日常業務に邁進いたします.よろしくお願い申し上げます.


今回はミッションのダイジェスト+おまけの画像と動画です.ご覧下さい.

爽やかなフライトドクター.モデルは・・・^^

鳥取砂丘の上空.センター長,子供時代の砂遊び場?

日没直前の帰投.夕陽に映える但馬の山々.



山へ!救急車同乗で山岳事故現場へ.山道を走ること15分.山中はヘリの降りられるスペースが無い・・・

救急車内で外傷初期診療開始.幸いにも状態は安定.医療介入開始短縮時間は1時間以上!



解体現場.事故はここで起きた!PPEを装着し,ヘリスタッフは消防職員と現場へ!!患者さんの命も大切ですが,まずは自分たちがケガをせず,患者さんのもとへ安全に辿り着くことが重要なのです.

無事,救助完了.そして現場からの外傷初期診療.皆で搬出です.写真は個人情報保護のため加工しています.



山の中のバイク事故.ツーリングは気をつけて!

支援車で現場へ.救急車と途中ドッキング.車内で外傷初期診療開始!
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機内へ速やかに収容し,飛行中にルート確保.現場滞在時間短縮のため,活動方法にも工夫を凝らします.



芝生の校庭.砂塵の心配も少なく,ランデブーポイントには最適です.



複数傷病者事案その1.救急車2台がランデブーポイントへ.2 flight doctorで速やかに対応です.

複数傷病者事案その2.同じ日に同じような事案が重なりました.この後,TECCMCで緊急血管造影です.



機長さんの夜間訓練.ドクターヘリの貴重な映像^^ ん〜,なかなか良いもんです.
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