2012年12月31日月曜日

20121231 大晦日

今宵は大晦日です.本年も多くの方々にお世話になりました.センタースタッフ一同感謝申し上げます.来年も何卒よろしくお願い申し上げます.


2012年4月から12月末までのドクターヘリ出動件数は976件です.12月は天候不良が多く,未出動事案が増加しました.大変申し訳なく思っております.来年も安全運航を第一に地域の皆様のお役に立てますよう邁進してまいります.



今年のラストフライトは多数傷病者事案でドクターカーとのコラボです.雪の中,青空へ飛び立つドクターヘリ.救急車にもフライトドクター同乗で全員TECCMCへ!
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2012年4月から12月末までのドクターカー出動件数は911件です.12月は153件とドクターヘリの補完だけではなく,早朝から深夜まで有効に活用されております.ドクターヘリ,ドクターカー共に早期医療介入の手段です.来年も引き続き有効活用のほどよろしくお願い申し上げます.


今年も新たな戦力が誕生しております.
新入職のスタッフの皆様はもちろんですが,今年はドクターカー専属のナースが誕生しました.春に吉田看護師が第1号,そしてこの冬に野村看護師が第2号で認定されました.2人とも約半年にわたるon the job trainingでその実力が認められました.これからも頑張って下さい!

医局では中嶋先生は夏から,そしてこの12月からは佐々木先生がドクターヘリのトレーニングデビューです.病院前救急診療は専門分野です.病院内とは異なる診療戦略を学んで下さい.


今年度初めてのスキー場事案も出動済みです.レジャーは安全にお楽しみ下さい.スキーパトロールの方ともすっかり顔なじみです^^;


今宵の年越し救急医は岡先生,長嶺先生,佐々木先生.盆も正月も無い職種ではありますが,気持ち良い初日の出が迎えられますように^^ ちなみに大晦日の検食は年越しそばでした.


来年も晴れやかで,虹のかかる北近畿の救急医療が展開いたします.ご支援,ご協力のほどよろしくお願い申し上げます.















2012年12月24日月曜日

12月24日 メリークリスマス

クリスマスイブ.
但馬はホワイトクリスマスです.


平穏無事であることを願いつつ・・・






2012年12月16日日曜日

12月16日 「多数傷病者への対応標準化トレーニングコース」開催,そして・・・

本日は「多数傷病者への対応標準化トレーニングコース」~Mass Casualty Life Support (MCLS) ~を開催しました.9月に開催予定でしたが,台風にて本日に延期した近畿で第10回目のコースです.



MCLSについては日本集団災害医学会HP・多数傷病者への対応標準化トレーニングコース MCLS(http://square.umin.ac.jp/jadm/mcls/mcls_top.htmlをご参照下さい.以下,HPの抜粋です.

【MCLSの目的】
MCLSの目的は,消防職員・警察職員などが災害現場で実施するべき医療について理解を深めること.災害現場医療に興味のある医療従事者(医師・看護師・コメディカル・病院事務官など)にトレーニングの機会を提供する.

【受講資格】
① 消防職員
② 医師
③ 歯科医師
④ 看護師及び准看護師
⑤ 診療放射線技師、臨床検査技師、薬剤師及びその他の医療関係者で,災害医療派遣業務に従事するもの
⑥ 救急救命士
⑦ 警察官,海上保安官及び陸上自衛隊,海上自衛隊又は航空自衛隊の自衛官で救急業務,救助業務又は災害医療派遣業務に従事するもの
⑧ 救急救命士法第34条第1号から第3号までの規定に基づき,救急救命士の受験資格を得ることができる学校,若しくは救急救命士養成所,大学医学部又は看護学部及び看護学校(准看護学校を含む)の学生又は生徒
⑨ 防災業務に携わる担当者
⑩ その他、運営委員会が認めるもの

【一般目標】
災害現場で実施するべき医療について理解を深め,避けえた災害死を回避する

【行動目標】
(1)災害・多数傷病者に関する基礎的な知識を習得する.
(2)災害現場対応の原則を理解し実践する.
(3)先着隊の活動ができる.
(4)災害現場医療の3T (Triage, Treatment, Transportation) を理解し実践する.
(5)各トリアージを理解し実践できる.
(6)現場救護所の設置・運営ができる.
(7)災害派遣医療チーム (Disaster Medical Assistance Team;DMAT) の現場活動を理解し連携できる.

24名の受講生の方々と,多くのインストラクターの方々が学び合った,大変有意義なコースでありました.災害は起きないにこしたことはありません.しかし,もし起こった場合にどう活動するか?多職種間の共通知識・認識を構築する一手段のコースです.


さて災害,多数傷病者対応の勉強をしている間にも,TECCMCは日常診療を行っています.本日は(も?)初療,ICUが「災害モード」でした・・・終わってみれば,緊急手術4件(初療室穿頭1件,緊急止血術1件,ICU内緊急開腹2件).ドクターヘリで出血性ショックの患者さんを心停止させることなくTECCMCへ搬入し根治的治療,敗血症性ショックの患者さんを同時にICU内で手術し血液浄化療法導入へ.11名の救急医を投入した1日でした.



夜遅くまで初療,ICUと救急医の治療を文句も言わず黙々と支えてくれる看護スタッフ,メディカルスタッフにあらためて感謝です.


臨床あっての医学教育,教育あっての実践,それを地でいくTECCMCです.これからは穏やかな年末であることを切望しております.





2012年12月14日金曜日

12月14日 打って変わって

先日までの悪天候がウソのように,ここ数日は青空が見えます.朝晩の霧は濃いのは変わらずですが・・・


さて,本日は福岡大学救急医学講座主任教授・石倉先生をお招きして,DICに関するお話しうかがいました.基礎から臨床まで大変分かりやすくご講義いただき,参加者一同「目から鱗」でありました.このように基礎病態,集中治療管理を学ぶ環境も大切です.遠路お越しいただき感謝申し上げます.

石倉先生の許可をいただき,センター長との2 shot写真を掲載します.




天候さえ問題なければ,ドクターヘリは西へ東へ飛び回ります.もちろん,TECCMC近隣やヘリの補完出動でドクターカーもフル活動です.病院前救急診療の意義を理解してくれている消防あっての事業は,確実にその成果を上げています.ありがたいことです.


青空に雪景色.そのコントラストは何とも言えず美しいものです.神鍋高原,鳥取平野,雲の上を撮ってみました.

 地上は数cmの積雪があります.ストレッチャー移動のためには雪かきが必要です.消防の皆様の協力により除雪が行われます.また,上空から着陸ポイントを見定めるためにも目印が必要になってきます.今シーズンも「バスクリン」が大活躍!多くの方々の協力により,患者さんの命が救われています.




脳血管障害,凍結に伴う転倒による頭部外傷が増えています.現場からの気管挿管を含めた初期対応による2次性脳損傷の防止が生命・神経学的予後の改善に直結します.この冬も的確な「覚知同時要請」をよろしくお願い申し上げます.






2012年12月11日火曜日

12月11日 外は吹雪でも

ここ数日は爆弾低気圧のせいですっかり冬模様・・・ドクターヘリは運休状態です.でもドクターカーがカバー.ドクターカーの運行範囲も行政の枠が無くなればどんなに良いか.引き続き働きかけを行います.


そんな天候ですが,本日から佐々木先生のドクターヘリOJT開始!先ずは朝の機内点検から.林フライトナースからの指導.本日の指導医・センター長はファインダー越しに見守り^^



入念な準備を行いましたが,本日は天候不良にて1日ドクターヘリは運休でありました.次会以降しっかり学んで下さいね.


さて,本日の夜は ドクターヘリ・カースタッフ&消防関係者忘年会・第11回千里メディカルラリー優勝祝賀会・三浦先生ちょっとだけ海の上に行ってらっしゃい壮行会・センター長バースデイパーティ が執り行われました.

日本一になったTEAM TECCMC.お祝いのシャンパン^^

1月から2ヶ月間,観測船の船医として出向・出航する三浦先生.なかなか経験出来ないことです.しっかりやって来て下さいね.壮行のTシャツは番匠谷画伯デザインの「公私ともに安全運行」 荒波を乗り越えて無事帰って来なさいよ.

 そして,毎年恒例のセンター長 バースデイパーティ.今年も大きな大きなケーキが用意されました.素敵な素敵な仲間がここにはいます^^v

 2次会で突如表れた・・・さて,一体これは誰?? 


センターの留守番をしてくれた番匠谷先生,中嶋先生,佐々木先生はじめスタッフの皆様,ありがとうございました.









2012年12月9日日曜日

12月9日 すっかり真っ白・・・

昨日の午後から降り続く雪・・・ドクターヘリは晴れ間が見えるも全面運休 (-_-#) でもドクターカーがしっかりとカバーしつつの大活躍です.

朝のTECCMC.駐車場は真っ白,ドクターカーも真っ白!!初療室の増築工事のために,一時的に屋外に駐車していますが,こりゃダメですわ.出動時まず雪かきってあり得ませんから.ということで,早速に屋根の下に移動,移動.


昨夜は雪のせいで,スリップ事故が多発.夜の初療室は軽症から重症まで多くの交通外傷の患者さんが搬送されてきました.皆様,どうぞ気をつけて運転してください.

そんな中でもドクターカーは安全に緊急走行です.スバルの4DW フォレスターは頼もしい車両です^^ 今日の豊岡市内はこんな感じで真っ白・・・



夜中の緊急手術からの集中治療管理,ショックからの離脱,そしてopen abdominal managementからplanned re-operationと,この週末も相変わらずのTECCMCです.手術だけでは腹腔内感染症からの敗血症性ショックは救命出来ません.術前,術中,術後の一貫した治療戦略が不可欠であるとあらためて実感した若い救急医達でした.


もう雪は要りません.はあ,とため息をつく医局員達でした.






2012年12月6日木曜日

12月6日 ドクターヘリ運航実態調査

本日はHEM-Net,厚生労働省がドクターヘリ運航実績調査に来られました.

目的は「全国のドクターヘリの運航実態が,各運航基地病院や地域の事情を反映してかなりの多様性を示していることから,ドクターヘリの今後のより良い運航の在り方を探りまた,ドクターヘリ相互の円滑な連携の在り方を検討するためのデータ収集」だそうです.

調査項目(大・中項目)です.
1.共通質問事項
(1)組織運営体制
(2)ドクターヘリ搭乗医師・看護師の教育・訓練
(3)関係機関との連携
(4)装備の管理
(5)ドクターヘリによる診療業務
(6)DMAT関係
2.特定質問事項
 他科医師・看護師応援,共同運航,ヘリポートまでの距離が長いなどの施設向け

当施設は「1.共通質問事項」の項目についてのみの調査です.各々の中項目に多岐に渡る質問・調査事項がありましたが,2010年4月からの運航実績などを含め,資料を提出しております.

調査報告はHEM-Netがまとめられ,公表される予定です.本日は,こんな調査がありましたの報告ですが,ドクターヘリ事業が地域救急医療に最大限貢献出来ているか否かを検証する必要があると感じました.そうすると「飛びすぎ」ではなく,「活用されなさすぎ」という言葉が出てくるはずです.基地病院の質共々,この問題も検証する時期ではないかと個人的に感じる今日この頃です.


本日の1枚.青空のランデブーポイント.







2012年12月4日火曜日

12月4日 虹

雨上がり、朝一番の覚知同時要請は幸いにも軽症キャンセル.我々が活躍,患者接触しない事が平穏な証拠です.そんな中,虹も出現.虹を追いかけると「円形」になるっていうのはホントみたいです.上手く写真にはとれませんでした・・・


帰投したヘリポートからも一枚.ヘリの向こうに虹が見えますか??



覚知同時要請,離陸後キャンセルの多かった1日ですが,それだけドクターヘリの目的が浸透している証拠なのでしょう^^ ハチ北高原スキー場も真っ白,今週の週間天気予報は雪マークがちらほら,いよいよでしょうか.



体外循環の有用性,軟部組織感染症の手強さ,急性腹症術前診断の難しさなどなどを感じつつも,変わらず熱い診療をしておりますTECCMCです.






2012年12月2日日曜日

12月2日 現場は勉強になります

本日は朝一番のヘリ要請から業務開始です.朝礼もそこそこに出動します.

但馬名物の「雲海」.その先には雪山.紅葉と雪山と同時に見られる師走の空です.


現場直近の農道に着陸しメディカルスタッフだけ降ろしヘリは離陸,安定性の良いランデブーポイントへヘリだけ移動です.メディカルスタッフは現場まで10kgの資機材(トーマスバック,エコーバック)を担いでダッシュ!最後の登り坂は徒歩・・・外傷事案におけるドクターヘリの使い方,早期医療介入の方法です.そして,外傷初期診療を行いながらランデブーポイントへ救急車で移動しヘリ搬送.


病歴と身体所見で現場初期診療,診断を行います.「嘔吐後の背部痛」でヘリ要請です.冷感,湿潤なし,重篤感なし.当初,心筋梗塞,解離を疑いましたがエコーでははっきりとせず.特発性食道破裂?などと考えつつ,12誘導心電図をつけるとI, V2-4でST上昇!!冠血管拡張剤,鎮痛剤などを投与しつつヘリ搬送です.責任血管と身体所見が「解離」.病歴もはっきりせず,1例1例が勉強です.ヘリ著効例です.

ヘリの着陸に芝生のグランドはやはり良いです.砂塵も問題もありませんし^^


ランデブーポイントで救急車の到着を待つ本日のメディカルスタッフ.ダッシュして,歩いて,まだまだ元気です.


本日の最終事案,長嶺先生が遠くに置き去りです.救急車同乗で直近の病院へ搬送,ヘリは日没の関係で帰投.夜勤明けのヘリ番なのに申し訳ありませんm(_ _)m 帰りは爆睡して下さい.やはりスキー場周辺の山々はすっかり雪景色でした.本日もお疲れ様でした.











2012年12月1日土曜日

12月1日 師走

今年も残すところあと1ヶ月.早いものです.昨日,本日共に雨,みぞれ,強風,霧にてドクターヘリは運休状態・・・ご迷惑をおかけします.代わりにドクターカーが地上を走り回っています.


本日はセンター長が京都教育研究会与謝・丹後ブロック部会研修会にお邪魔しました.お題は「学校における危機管理の在り方〜救命救急の現場から〜」.



同じ人を相手にする職業,同じような悩みを持っておられることも良くわかりました.地域医療,救急医療は地場産業です.地域の方々のご理解,ご協力を今後もお願いしたいと思います.


いよいよ冬将軍到来の気配です.センター内は相変わらず熱い診療が行われています.夜の緊急手術を終え外に出ると,その熱も一気に下がる気温になりました.ケガをしない,病気にならない「予防」が何よりです.元気にこの冬も乗り切りましょう!






2012年11月29日木曜日

11月29日 気がつけば!

何に気がついたのか・・・?

本日,当ドクターヘリの出動累計が3000件を越えてました.運行開始から2年8ヶ月弱,この地域で有効活用され,安全運航で出動しております.今年度の出動件数も900件と,地域の救急件数に応じた出動件数になっております.基地病院,消防,運行会社,行政,住民など多くの方々に支えられながら行っている事業です.これからも安全運航に努めつつ,さらなる救命率向上と後遺症軽減に邁進したいと思います.今後とも何卒よろしくお願い申し上げます.


本日のスナップショット.


センター長,中嶋先生,福本看護師で3000件目の出動でした.不整脈からの急性循環不全事案.「胸が苦しい」のキーワードで覚知同時要請.指令課員は電話で冷汗の有無もきっちり聴取してくれてます.これは本物.一歩進んだキーワード方式です.救急隊現着時,ショックを確認,速やかにヘリスタッフとドッキング.ABC評価をしつつ機内収容し,中嶋先生は受入要請,センター長はエンジンスタートの間に末梢ルートを確保し薬剤投与.離陸した直後に状態の安定化に成功です.患者接触からヘリ収容まで5分以内.3000件目も早期医療介入が著効した事案でした.

ヘリ出動時も院内では重症患者さんの治療は続きます.PMX-DHP+CHDF(敗血症性ショック,急性腎傷害に対して)を行いつつICU内での手術.紅葉に囲まれたTECCMCですが,そんな景色をゆっくり眺められるのは勤務明けでしょうか.


そして本日は「第74回日本臨床外科学会総会」が開催されています.昨日のAcute Care Surgery研究会に続いて岡先生が発表です.


日々の診療の中で,発表に値する症例を見出すことも臨床家として必要なことです.連日お疲れ様.


但馬地方は朝晩すっかり寒くなりました.皆様,体調など崩されないようどうぞ御自愛ください.







2012年11月28日水曜日

11月28日 Acute Care Surgery研究会

昨日は「外傷外科手術指南塾」に永嶋先生,岡先生,番匠谷先生,佐々木先生が出席.本日は「Acute Care Surgery研究会」にセンター長(座長),岡先生(発表)が出席しました.

本邦における「Acute Care Surgery」の概念はまだ確立されたとは言えません.TECCMCでは当初からAcute Care Surgery Teamは,
・病院前からの外傷・救急診療を行う
・初療対応,診断を速やかに行う
・外傷手術(特に体幹部,可能であれば開頭・穿頭,創外固定,熱傷も)を行う
・生命に危機をおよぼす,あるいはおよぼす可能性のある緊急手術(特に急性腹症,軟部組織感染症,大血管系,呼吸器系など)を行う
・IVRを行う
・術後の集中治療を行う
・一般病棟管理を行う
・follow外来を行う
・臨床研究を行う
・シフト制の勤務
を念頭に診療に当たっております.Team内の全員が外科医である必要はなく,各々が与えられた仕事を適材適所でこなす体制も必要となります.

本研究会に出席して感じた一番のことは,外傷・救急外科医の間では常識のことが,一般外科医の間ではまだ常識ではないということ.これはまた逆も真なりです.お互いが上手く混じり合って知識,技術の共有が出来れば良いですね.その役割を本研究会(来年からは学会)が担っているのかもしれません.大いに期待しています.


さて,本研究会で岡先生が下記の内容で発表しました.スライドの一部を抜粋,掲載します.



Acute Care Surgery Teamが立ち上がっているからこそ救い上げられた患者さんです.TECCMCでは珍しくない事案となりました.


研究会,学会に参加するとまた新たな気持ちで日常診療に取り組める部分もあります.さあ,また頑張りましょう!