2013年3月26日火曜日

3月26日 症例検討会

本日は但馬地域メディカルコントロール協議会主催の症例検討会を午後から開催しました.出席者は但馬4消防本部の救急救命士,救急隊,指令課員とセンター長.TECCMCのスタッフは緊急穿頭,ICU管理などでお留守番です(申し訳ないm(_ _)m).

お題は「ドクターヘリ・ドクターカーの継続,キャンセルをいかに判断するか」です.但馬4消防本部では覚知同時要請はもはや当たり前になっております.その次の段階で,限られた医療資源のドクターヘリ,ドクターカーを継続し早期医療介入を果たすか,あるいは救急隊のみで安定した状態で病院まで搬送可能か(ヘリ,カーキャンセルあるいは現着後要請),などにつき実際の症例を基に議論いたしました.

ある程度ヘリ,カー要請時に指令課の方々がキーワード方式ではありますが,精度を上げる努力をされ,適切な要請に努められています.現着した救急救命士,救急隊は何を基準に早期医療介入の必要性,有用性を瞬時に判断すべきか!?そこには的確な観察と判断・評価が必須となります.気道,呼吸,循環が本当に安定しているのか,この病態の原因は何なのか,搬送中に起こるかもしれない症状は何なのか,そこに医療は介入した方が傷病者にとって有益なのか,などなど一連の病歴,病態から速やかに判断する必要があります.今回の症例検討会で某かのヒントを皆さん得られたのではないでしょうか.

現場から動き,変わっていく組織,地域は良いものです^^ まさに「顔の見える関係」の賜です.今後とも末永くよろしくお願い申し上げます.そして,また次のステップへと進みましょう!


消防の方々だけではなく,院内の底上げにも頑張ってます.先日,前山先生がCMDとなって第11回院内ICLSコースが開催されました.医療者たる者BLS,ALSが出来て当たり前,院内のインストさんが熱心に指導してくれました.こちらも定期的に開催しています.引き続きよろしくお願いします.