2013年4月20日土曜日

4月20日 救急医が現場に出向く意義

朝は快晴でしたが,徐々に曇〜小雨に・・・風も冷たく,体感温度は真冬のような1日でした.朝の点検終了後はこんなに天気が良かったのですが^^;



「呼びかけに反応なし」で覚知同時要請.救急隊現着時はショック状態.ランデブーポイントにはすでにドクターヘリが着陸済みです.患者接触し,初期治療と原因検索.病院搬入時には循環も安定傾向です.

「畑で倒れて,口から唾液を垂らしている」で覚知同時要請.ドクターヘリがランデブーポイントから支援車で先着です.CPSS 3項目陽性.発症時間から30分以内に医療介入,そしてヘリでTECCMC〜direct CT.1時間以内に血栓溶解療法の可否が判断されます.

「トラックとブロックに挟まれた」で覚知同時要請.ドクターヘリは現場直近に着陸し,救出直後からの医療介入開始.初期蘇生,必要であれば開胸術を考慮しながらTECCMCへ.現場で気管挿管,初期輸液,薬剤投与,全脊柱固定,現場からヘリ着陸地点までの担ぎ上げなどなど.でも救助完了からヘリ離陸までは14分.

当地域では普通に行われているミッションです.消防の方々の理解と協力による医療介入までの時間短縮,2 flight doctorとflight nurseによる時間を意識した現場治療,安全運航を支える運航スタッフなど,良好な連携が大きな効果を生み出しています.


もちろん,全応需を可能としている院内スタッフの働きも忘れてはなりません.画像は永嶋先生の指導のもと,多くの経験を積んでいる藤原先生の診療風景の一コマ.


救急医が現場に出向く意義,当地域のドクターヘリ,ドクターカーミッションがその答えを物語っています.


ヘリミッションが終了し,基地病院へ帰投する間はホッとする瞬間です.ヘリの振動と緊張からの解放が眠気を誘います.この緩急が次へのミッションの集中力につながります^^ お疲れ様.



今年度はさらに覚知同時要請率も向上しているようです.救急隊現着後にヘリ・カー不要なら遠慮なくキャンセルしてください.そして,さらなる救命率向上を目指しましょう!


下の画像は全く意味はありません^^; たまたまシャッターが切られたらこんなものが・・・失礼しましたm(_ _)m