2015年12月31日木曜日

12月31日 本日は大晦日,そして嬉しい贈り物

本日で2015年が終了です.今年も振り返るとあっという間の1年でした.書けなかったブログも・・・結局,夏休みの宿題が冬休みに移っちゃいました^^;

そんな中,夏休みの宿題・自由研究で今年も当センターを取材してくれた京都市の小学生の発表が見事「金賞」を受賞されました!昨年に続いての連続「金賞」受賞です.今年のテーマは「災害医療・DMAT」.センター長に福知山線列車脱線事故を中心とした災害医療,日常の多数傷病者事案の対応などについて熱心に取材されました.それから当センターのDMAT CARの取材.送付していただき,医局に掲載されている研究内容は「スゴイ!」の一言.皆様も是非,是非,ご覧下さい.


ちなみに昨年の研究はこちらhttp://teccmc.blogspot.jp/2014/10/109.html).来年はどんなテーマで取材してくれるか楽しみです.

今日の但馬地域は曇ベースで雲が低く,ドクターヘリの運航にはなかなかの状況でした.


雲の上は青空なのですが・・・そんな中でも安全に要請に応需していきました.もちろん,天候不良時のドクターカー補完出動があるので無理は決してしません.様々な創意工夫で地域に貢献してきましたが,来年はもっともっと高いレベルで邁進していきたいと思います.

関係者の皆様,本年もお世話になり,ありがとうございました.2016年も引き続きよろしくお願い申し上げます.







2015年12月26日土曜日

12月26日 年末も現場直近からの・・・

雪が降りません.日常生活もドクターヘリ事業にとっても有り難いことです^^ 昨年の12月に比べると出動件数は⇧⇧ 

そんな暖冬の年末も安全に早期医療介入を果たすべくミッション遂行です.

「ベルトコンベアに上肢を巻き込まれた」でドクターヘリ覚知同時要請.現場直近の農道に着陸し医療スタッフはダッシュで現場へ.神経ブロックを併用した鎮痛で救助活動を短縮.


「高速道路工事現場で鉄骨に挟まれた」でドクターヘリ覚知同時要請.現場直近の工事中の道路上に着陸し医療スタッフはダッシュで現場へ.外傷初期診療,鎮痛を行いヘリ搬送,そのままTECCMC初療オペ室へ.


「乗用車15m転落」でドクターヘリ覚知同時要請.現場直近の川原の休耕田に着陸,医療スタッフのみ現場投入しドクターヘリはランデブーポイントへ移動,待機です.2名の傷病者に医療介入を行い救助,ランデブーポイントに移動してTECCMCへ.


ここ数日のミッションの中からの一部です.当ドクターヘリの代表的なミッション方法です.

センター初療は連日複数症例の同時搬入が続きます.連日のVA-ECMO,手術,集中治療にスタッフ一丸で邁進中!


気がつけば今年最後の週末?1年が経つのはホント,早いです.



2015年12月24日木曜日

12月24日 Christmas Eve

本日はChristmas Eve.今年は暖冬の影響で雪の影すらありません.しかし,その影響もあってか,いつまでも朝の霧が・・・基地病院さえ離陸出来れば雲海の上をひとっ飛び!クリスマスにも空から救急医がドクターヘリでやって来ます.


Christmas Eveにも頑張る救命スタッフの皆様に,今年もセンター長サンタがささやかなプレゼント.毎年同じ??はい,フルーツタルトが好きなんです^^


今宵こそ聖なる,いや静なる夜になれば良いですね・・・これが一番のプレゼント.




2015年12月16日水曜日

12月16日 日本救急医学会指導医指定施設

この度,日本救急医学会指導医指定施設に認定されました.今年度,蕪木先生が入職され,TECCMCに指導医が2人になり申請,認定に至りました.実績,成績ともにどこにも負けない自負はありますが,これで人材育成にも貢献する事が出来ます.医局員の皆様,どんどん指導医を取得していって下さい!




2015年12月15日火曜日

12月15日 ドクターヘリ・カー症例検討会,その後は・・・

本日は南但消防本部でドクターヘリ・カー症例検討会を開催しました.

まずはドクターヘリ・カーの要請キーワード該当事案でのアンダートリアージ「無し」,覚知同時要請率93%という上半期の検証結果が報告されました.この数字だけみても,地域に対する貢献,効果は絶大であることがわかります.

その後に,拡大2行為に係る「循環血液量減少性ショック」の判断は?ドクターヘリ,ドクターカー協働時におけるミッション遂行方法の確認,現場での観察,評価に係るポイント,そこからヘリ,カーをいかに継続するか,キャンセルするかの議論,そして,消防防災ヘリとドクターヘリの協働事案における現場医療介入からの救助,さらにはランデブーポイントでのドクターヘリへの引き継ぎなどについて2時間にわたって濃い議論が出来ました.

関係者の皆様,ありがとうございました.引き続きのご指導のほど,よろしくお願い申し上げます.

そして,その日の夜はTECCMCと消防合同の大忘年会&懇親会.これがこの地域の強みであり,基盤になっています.


顔の見える関係を構築し,常に議論出来る関係が「質の向上」につながります.参加された皆様,業務・当務に当たっておられた皆様,お疲れさまでした.



2015年12月12日土曜日

12月12日 MCLSコース開催

本日は第6回近畿MCLSマネージメントコース(多数傷病者への対応標準化トレーニングコース・マネージメント部分に特化)を当センター,当MC共催で開催しました.受講生は当ドクターヘリ事業運航エリア内の消防本部および海上保安庁から,指導者は日常的に救急現場に携わっている消防職員,医療者です.受講生も指導者も日常的な経験に基づいて,非常に深いディスカッションが行われました.


コース中の写真は掲載不可なので,指導者の後ろ姿と某運営スタッフの何かのお祝い写真でご勘弁下さい^^;

ということで,ベテランばかりの指導スタッフ.今回もお世話になりました.


教育コース開催中もセンター内は日常診療は変わりません.災害のコース開催中,センター内はちょっとした災害モードでした.ドクターヘリは重症度,緊急度の高い9件に対応し,全例TECCMC搬入.診療も教育も常にフルスイングで対応です.






2015年12月10日木曜日

12月10日 直近,連携,それからの・・・

ランデブーポイントに着陸し,救急車とドッキングする通常のミッションが多いドクターヘリ事業ですが,救急隊の情報から早期医療介入が必要と判断した場合は安全を確認し現場直近へ着陸,スタッフがダッシュで現場に向かうこともあります.


機内ではミッションを遂行するための様々な情報収集・共有が行われます.また,事案によっては複数のドクターヘリが同時に出動,対応することもあります.病院前救急診療が当たり前になっている地域ならではの1日でした.

そんな日の夜,1年の労をねぎらう「但馬救命救急センター忘年会」が執り行われました.この1年も多くの人達の協力のもと,きちんとした実績を残すことが出来ました.来年もさらなる質の向上を目指して邁進しましょう!




2015年12月8日火曜日

12月8日 小学校にお招きいただきました

本日はセンター長が朝来市立梁瀬小学校にお招きいただきました.小学校3年生から6年生までが聴講です.約1時間,登場はPTA会長のアイディアでセンター長が取りあげられた情熱大陸のダイジェスト版にあわせて.それからは「空と陸から救命救急医がやって来た!」のお題でお話しです.


但馬地域で行われている救急医療システムの紹介,そして,そのシステムはみんな一人一人に支えられていることが伝えられました.最後は小学生の代表から花束贈呈!ありがとうございましたm(_ _)m

各地域でこんな生命の授業が行われると良いですね^^



12月8日 ドクターヘリ・カー症例検討会

月2回行っている消防本部別症例検討会を本日は美方広域消防本部で行いました.美方郡は兵庫県北部(但馬地域),鳥取県と接する地域です.

今年度上半期の覚知同時要請率89%.これをまだまだ低いと判断され,さらなる覚知同時要請を行うべく方策を検討されています.この消防本部の姿勢が,本事業の救命率向上・有効性につながっています.基地病院も負けないように精進しなければなりません.また,現場直近着陸時の連絡系統の確認も行っています.情報の共有はいかなる場合も重要です.

うちで多い現場直近は農道や休耕田です.安全確認・確保しダッシュで早期の医療介入を目指します.







2015年11月27日金曜日

11月27日 第10回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会に参加しました

大阪で開催された第10回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会にセンター長,前山先生が参加しました.

センター長
・評議員会
・パネルディスカッション座長:「Prehospital Informatics 〜病院前診療と情報の活用〜」
・ポスター発表:公立豊岡病院ドクターカー 創意工夫とその成果

前山先生
・シンポジウム発表:公立豊岡病院ドクターカーの現状と課題


今回も自施設,当地域のドクターカーの有用性を治療成績などから明示しました.そして,その結果を出す基地病院の取り組みも紹介しております.常に学問的視点をもって,病院前救急診療を含む日常業務に取り組みことの大切さを再認識しました.

学会にはTECCMC卒業生の菊川元博先生(現・熊本赤十字病院),池田光憲先生(現・大阪大学高度救命救急センター)も参加.池田先生は学会運営,菊川先生はセンター長座長のパネルディスカッションでのパネリスト.卒業生も各地で頑張っています.我々も負けないように邁進いたします.



2015年11月20日金曜日

11月20日 重症外傷の救命

重症外傷(予測生存率50%以下)の救命には迅速な手術・外科的介入は当然ですが,それだけでは不十分です.

墜落外傷,重症胸部外傷.ドクターカーで現場対応しTECCMC搬入です.大量血胸,高度肺挫傷,肺胞内出血,他部位も損傷した多発外傷です.B,Cの異常に対する気管挿管,人工呼吸管理,胸腔ドレナージ,緊急輸血・・・気管チューブから吹き出す血液で換気不十分と判断すると,VV-ECMO導入下での分離肺換気(DLV).現場対応から手術対応,集中治療までシームレスに迅速に対応出来てこその外傷センターであり,集中治療の重要性が再認識された症例でした.


ドクターカーだけではなく,ドクターヘリも変わらずの活躍です.


現場の情報から緊急度,重症度を判断し現場直近を運航スタッフと協議します.もちろん,後部キャビンからも現場,着陸可能な場所を探して情報の共有.雨上がりの湿った海岸・砂浜に着陸,医療スタッフはダッシュで現場へ.夏場は海水浴で賑わう浜辺も,秋は静かな安全に着陸可能な場所に変わります.




2015年11月19日木曜日

11月19日 SHIP CHANGE

JA833HからJA818HへのSHIP CHANGEが行われました.


業務終了後に当院の格納庫内に2機を並べての作業です.JA818Hは検査を終了し,デジタル無線を搭載して帰ってきました.デジタル無線の運用開始は各消防本部との調整を行い,近日中にお知らせいたします.

今月はドヨーンとした天候が続き,なかなかお日様に会えません・・・日本海側の秋の空は最近,こんな感じです.天候を見ながら,ヘリ,カーを上手に運用して早期医療介入を果たしております.




2015年11月17日火曜日

11月17日 お疲れ様でした & ありがとうございました

本日は約3年,当院脳神経外科のトップとして当地域,当センターを支えてくれた小山先生の送別会が救命救急センター主催で行われました.


当センターは外傷は元より,脳血管障害の症例も多く搬入されます.緊急手術もですが,今年度からは脳梗塞に対する血管内治療も始めていただき,神経学的予後改善に大きく貢献されてきました.我々もいろいろとご指導をいただいた先生です.TECCMCからも感謝と「また帰って来て下さい!」の気持ちを込めての壮行会でした.



2015年11月16日月曜日

11月16日 秋,日没までが早くなっても

秋は日没が早くなります.この時期,最終ドクターヘリ要請は16時10分!これからはドクターカーとの補完,連携が益々増える季節です.

通常のドクターヘリミッションではランデブーポイントで救急隊とドッキングします.しかし,早期医療介入の必要性など様々な理由から現場直近着陸を選択することもあります.もちろん安全運航が最優先の上でです.

休耕田,堤防上などへ着陸,医療スタッフは現場までダッシュ.外傷初期診療,内因性疾患のABC安定化などが行われます.


崖下の岩場までは医療スタッフもPPE装着.ロープで下りての気管挿管.


救助の邪魔にならないように呼吸管理.そのまま崖上まで上げて堤防上のドクターヘリまで.


11月に入ってからもこんな事案が散見されます.成熟してきたキーワード方式による早期要請.救命効果,後遺症軽減効果を発揮しています.



2015年11月14日土曜日

11月14日 兵庫県メディカルコントロール従事医師研修会

本日はセンター長と豊岡市消防本部のメディカルコントロール担当救命士が,兵庫県メディカルコントロール担当医師研修会にファシリテーターとして参加しました.

兵庫県は5つの地域メディカルコントロール協議会に分かれており,TECCMCは但馬地域メディカルコントロール協議会を但馬3消防本部と担当しています.本日は兵庫県内のメディカルコントロールに係る指示医師,検証医師が各々の地域から集まり,メディカルコントロールとは?特定行為とは?指示の可否?検証方法などについての研修です.


現場で活躍する救急救命士の活動の質を担保し,適確な助言,指導を行うためには医師も学ぶ必要があります.本日の研修会は地域差,メディカルコントロールの問題・課題を参加者で共有出来たことは非常に有意義でありました.

但馬地域はメディカルコントロールにおいても1つにまとまっておりますが,現状に満足せず更なる質の向上に邁進いたします.



2015年11月13日金曜日

11月13日 小学校からの招待

本日はセンター長が朝来市立枚田小学校に招かれました.地域救急医療,命の大切さの授業・講演です.対象は幼稚園児から小学校6年生まで.それに先生,父兄の方々.さてさて,45分間のお話しですが幅広い対象に事前準備も入念に・・・

子供達を退屈させない,注目してもらうために動画や特集番組の編集版を盛り込みつつ双方向性に^^;

まずは質問.


やはり子供達は素直でした.そして,救急車の呼び方,救急車を呼んでから病院搬入,治療開始までの時間経過を説明.朝来市のゆるキャラ「たけじい」「ちゃすりん」も登場!地元だけあって認知度は高かったです.


早期に治療を開始する目的のドクターヘリ,ドクターカーのお話しも盛り込みます.子供達も熱心に聞いてくれました.


そして,日本一活用されている当方のドクターヘリ,ドクターカーは地域に理解され,支えられていること,それは地域全員で命を守っていることにつながっていまーす!というような内容で締めくくりです.


我々の仕事,事業は地域の理解,協力あってのものです.このような出張授業,機会をいただけましたらいつでも出向きます.本日はお招きいただきありがとうございました.今後ともよろしくお願い申し上げます.



2015年11月12日木曜日

11月12日 連携

気がつけば更新が滞っておりました.確かに秋は何かと忙しい日々です.

今年度から本格的に運用が始まった鳥取県消防防災ヘリとの現場協働活動.今回もその連携が効果的でもありました.

防災ヘリでの吊り上げ救助,特定行為の継続,ランデブーポイントでのドクターヘリへの引き継ぎ,TECCMCへの搬送,迅速な初期対応.直近へ行くよりもドクターヘリ引き継ぎの方が僅かでも早く,搬送時間を差し引いてもその後の初期対応,根治的治療までの時間も考慮した対応です.


消防の現場からランデブーポイント,航空隊との情報共有,指揮命令系統の確立と実践,航空隊の意識の高さが表れた事案でした.消防本部別症例検討会の成果でもあります.

本日もこんな感じで日本海側,北近畿エリアの救急医療の一端に貢献したいと思います.



2015年11月7日土曜日

11月6・7日 第22回日本航空医療学会総会に参加しました

群馬県前橋市で開催された「第22回日本航空医療学会総会」に参加しました.



・センター長
評議員会,ドクターヘリ委員会,ドクターヘリ効果検討委員会
発表と座長:パネルディスカッション「キーワード方式の功罪」
→早期ヘリ要請により,早期医療介入が実現,その結果,外傷,CPA,ACSでドクターヘリによる予後改善効果が証明されました.キーワード方式は患者にとって功をもたらしたという内容です.

・松井先生
発表:一般演題「脳梗塞に対するドクターヘリの有用性」「脳出血・SAHに対するドクターヘリの有用性」
→脳血管障害2演題で発表です.ドクターヘリは脳梗塞の神経学的予後改善効果が期待される,SAHの搬送中再破裂を予防し,重症例の神経学的予後改善効果が期待される,脳出血の重症例では二次性脳損傷を回避している可能性がある,といった内容です.

・前山先生
発表:一般演題「院外心肺停止に対するドクターヘリの有用性」「急性冠症候群に対するドクターヘリの有用性」
→CPA, ACS 2演題で発表です.ドクターヘリはCPA症例の社会復帰率を向上させている,ACSの標準化死亡比を改善させている,といった内容です.

・藤崎先生
発表:一般演題「III度熱中症に対するドクターヘリの有用性」
→ドクターヘリはIII度熱中症の早期循環改善,意識レベル改善効果をもたらす,といった内容です.

・濱看護師
評議員会

・福本看護師
発表:一般演題「何を基準に,どこで処置を行うか?」
→機内処置の割合が大きい当方のドクターヘリ事業では,フライトナースも重症度をチームとして瞬時に把握し,先を見越した診療の補助を行うことで現場滞在時間のさらなる短縮が期待され,それを教育内容に盛り込む必要がある,といった内容です.

・清水看護師
発表:一般演題「セカンドチーム立ち上げ時におけるアクションカードの活用」
→セカンドチーム立ち上げの実事案を対象としたアンケート調査から,アクションカードを有効に活用するために必要な方策を論じました.

Outcome・予後をきちんと出して論じなければ全く意味がないことを今回の学会でも感じました.その中でも予後に直結する因子の1つは「時間」です.事業開始当初からこだわり続ける「時間」.我々の取り組み,方向性は間違っていないことが証明されつつあります.

会員懇親会,夜の学会では多機関との情報交換と大変有意義でありました.関係者の皆さま,大変お疲れ様でした.今後ともよろしくお願い申し上げます.さて,今回の発表内容をきちんと論文にまとめましょう!






2015年10月31日土曜日

10月31日 AACNを利用した通報訓練

当院でAACN訓練が行われました.





AACN(先進交通事故自動通報装置)とは? 自動車が事故を起こした際に内部のレコーダー情報から自動車内の傷病者の重症度を測定する装置で(現在この装置を積んである車は非常に少ないようです),加えてコールセンターから自動車内へ連絡し傷病者の状態を確認し消防へ通報してくれるシステムです.さらにそこにドクターヘリも絡め交通事故による救命率を上げようという試みです.

すごい時代になりました.もっと詳しい事が知りたい方はHEM-netサイトのAACNの項目(
http://www.hemnet.jpを参考にして下さい.(今回の文責は前山先生-0-0-)


2015年10月7日水曜日

10月7日 放送日のお知らせです

9月初旬から約1ヶ月にわたるTECCMCの取材が終了し,放送日が決定しました.お知らせします.

10月18日(日)24時50分〜(MBS 毎日放送)
「映像’15」


地域における救急医療,救命救急センターの日常など是非ご覧下さい.取り急ぎのお知らせです.




2015年10月1日木曜日

10月1日 ドクターカーナース誕生

本日,ドクターカーナースが誕生しました.病院認定なので病院長とセンター長に挟まれ記念の1枚.中尾ナース,おめでとう!ここがスタート地点なので,引き続き精進してください.


当センターにおける病院前救急診療の一端を担うナースの育成は,まずフライトナースがドクターカーに同乗して数ヶ月間のOJTを行います.その間に指導ナースが評価を行い,最終的にはセンター長が評価,許可を出してドクターカーナースとしての認定,独り立ちになります.そこから病院前救急診療を学んでもらい,フライトナースへの門戸が開かれるという階段になっています.

病院前は病院内とは全く異なる環境下での医療です.スペシャリストとしての自覚をもって,頑張って下さい!


2015年9月30日水曜日

9月30日 M&Mカンファレンス

TECCMCでは適時M&Mカンファレンスを開いています.救命救急センタースタッフで集まり,症例を振り返ることは質の向上につながります.


今回は脳神経外科の先生方も加わり,非常に稀なケースを振り返りました.各科,他職種との連携は救急医療に必要不可欠なことです.センター内の質の高い集中治療があってこその病院前救急診療,初療・根治的治療です.

本日の1枚は岡先生に指導を受けながらICUで重症対応・処置を行う金先生.学びの毎日です.





2015年9月26日土曜日

9月26日 院内災害訓練と病院前救急診療訓練

訓練,シミュレーションはいかなる場合でも大切です.本日は院内災害訓練の一環として,机上シミュレーションを行いました.門馬先生を中心に10時〜16時の長丁場の訓練です.災害対策本部,救急部門(トリアージポスト,診療部門),入院・手術部門の3つの現場を各90分担当しながら,災害時対応を時系列で体験してもらいました.医師,看護師,事務,医療スタッフと多職種で考えながらの良い訓練となりました.




備えあればなんとやら.日常の救急診療に加え,このようなシミュレーションも大切です.

日常診療の中でもシミュレーションが行われています.ドクターカー出動の想定.これから病院前救急診療を経験してもらう(であろう)原先生に前山先生が突然のフリです.この写真はコントの一場面ではございません^^;


病院実習中の救急救命士さんも巻き込んで,シミュレーション継続.現場,救急車内での協働想定です.


本日はOFF THE JOBの一場面を紹介しました.



2015年9月22日火曜日

9月22日 世間はシルバーウィーク・・・

世の中は5連休・シルバーウィークだそうです.日常診療が暦通りにお休みな上に,連休で人の動きが活発になったり・・・救命救急センターは人で溢れています.ドクターヘリ,ドクターカー,救急車は全例応需,その結果WALK INの待ち時間はちょっとしたテーマパーク並みになっています.もちろん,トリアージナースがカテゴリーに応じた経過観察を行ってくれています.日常の救急診療でも重症度,緊急度に応じたトリアージが実践されます.

そんな中,ドクターヘリで重症例の搬入です.VA-ECMOを速やかに導入,その後の出血に対するdamage control strategyの実践ではgaze packingとIVRの同時施行,いわゆるハイブリッド戦略を提供します.


麻酔・蘇生担当,手術野担当,IVR担当とTECCMC救急医総力をあげて深夜まで突っ走ります.各部門の皆様,ありがとうございました.お疲れさまでした.

連休中のセンター内の一場面をご紹介しました.




2015年9月19日土曜日

9月19日 現場からの気管挿管

意識障害からの舌根沈下,誤嚥に対する気管挿管,急性心不全・肺水腫・低酸素血症に対する気管挿管,敗血症性ショック・心停止手前に対する気管挿管・・・全員,機内でAWSを使用した気管挿管で,現場滞在時間(ドクターヘリ着陸から離陸まで)は10分以内.3事案連続でホットローディング対応でした.こんな日もあるようです.


もちろん,皆さんちゃんとお元気になっておられます.早期医療介入,最速の根治的治療開始,これがTECCMCの神髄です.



2015年9月17日木曜日

9月17日 雨と霧

午前中は前線の影響で雨に霧にどうしようもない天候に見舞われた但馬地域です.ドクターヘリは有視界飛行のために離陸不可・・・そんな時に補完的に活躍するのがドクターカーです.本日の午前中は大活躍!もちろん,ドクターヘリが飛行可能になった午後からも近隣の事案に出動します.ドクターヘリとドクターカー,お互いが補完し合っての病院前救急診療です.

たまに載せる今日の1枚.現場直近の休耕田着陸,ドクターヘリと秋の空,そしてドクターヘリと竹田城.北近畿エリアを駆け巡っております!




2015年9月16日水曜日

9月16日 鳥取県防災ヘリとの協働

鳥取道トンネル内での多重事故.複数の傷病者発生.ドクターヘリ覚知同時要請です.いつも通りフライトドクター1名を増員しドクターヘリは離陸します.ランデブーポイント到着までの間に本部から情報を収集,共有.そして予め鳥取県防災ヘリへの応援要請を打診します.消防本部の指示により現場直近ではなくランデブーポイントへドクターヘリは着陸.


そこへ傷病者を乗せた救急車を集結させ,医療トリアージ,搬送先選定,搬送手段決定を行います.傷病者は7名・・・


重症者は2名.ドクターヘリで1名,そして鳥取県防災ヘリで1名を同時に搬送することに決めます.他5名の幸いにも軽症であった方々は市内二次病院への分散搬送を救急隊のみで行っていただきます.予め打診していた防災ヘリを本要請.ドクターヘリ離陸後に防災ヘリが着陸,患者を収容します.


防災ヘリにはセンター長が同乗しTECCMCへ.2機のヘリがTECCMCへ向け飛行します.まずはドクターヘリがTECCMCのヘリポートへ着陸,重複事案が入ったためにホットローディングで患者を引き継ぎ,再離陸.その数分後に鳥取県防災ヘリがTECCMCのヘリポートへ着陸です.


実は当運航管理室は「フライトサービス(空港の管制塔の役割)」も担当しており,航空機の安全管理・運航は航空無線を通じて,運航管理士が調整します.また,地上の安全確保は防災ヘリの場合,豊岡市消防本部にもお世話になり,何重もの安全確保を行っています.

以前であればドクターヘリのピストン搬送で,時間を要することも多く,また重複対応が困難になることも見受けられました.そんな以前の事案を踏まえ,この8月中に鳥取県内で調整を行い,ドクターヘリと防災ヘリの救急現場協働活動の詳細が決まったところでした.まさに現場,患者目線での運用方法の実現です.今後もこのような協働事案があるかと思います.引き続きのご協力,ご指導のほどよろしくお願い申し上げます.