2015年6月30日火曜日

6月30日 ドクターヘリ・カー消防本部別症例検討

本日は南但消防本部でドクターヘリ・カー症例検討会を開催しました.症例検討会は各消防本部年2回ずつ(上半期,下半期),基地病院スタッフがお邪魔して開催しております.

南但消防本部は但馬3消防本部の1つです.TECCMCと共に2ヶ月に1度の検証会議を行っています.日常の事案検証からヘリ・カーに特化した症例検証まで,きめ細やかな連携が大切です.

救急救命士の処置拡大が始まっています.今回は低血糖の事案が2題.回復時の不穏対応,低血糖事案ではドクターカー接触か?それとも近隣病院選定でも良いのか??地域事情に応じた議論が行われました.また,症状および他覚所見の乏しい急性心筋梗塞事案の現場観察,評価の難しさ,スキー場事案におけるヘリスタッフ,消防との情報共有手段の確認などが行われました.


より良い地域救急医療提供のためにも,引き続きのご指導をよろしくお願い申し上げます.



2015年6月24日水曜日

6月24日 迅速に

心破裂!胸骨縦切開からの開胸,心筋縫合,VA-ECMO+IABP.全てが迅速に行われます.センター長と濱上先生が術者,前山先生はVA-ECMO担当.IABP挿入時はセンター長が経食道エコー担当.救急医はマルチプレーヤーでなければ.


目撃ありCPA.早期に現場離脱しヘリ機内で原因検索を行います.そしてそのまま初療室で待機していた救急医たちがVA-ECMO装着.初療搬入から回り始めるまで10分以内.プレホスピタルオーダーとセンター内のチーム医療の効果です.


こんな日常が続く6月・・・



2015年6月22日月曜日

6月22日 ちょっと日常の紹介も

紫陽花の美しい季節です.このブログを更新している季節は・・・夏休みの宿題のようです^^;


日常的な山岳事案.救急隊現着は40分以上かかります.覚知同時要請なのでドクターヘリが先着します.山頂着陸から外傷セットを持って斜面を降ります.そこで傷病者接触,外傷初期診療開始!頭部外傷でそのままヘリ収容しTECCMCヘ.


その後はお疲れのヘリスタッフでした.もっと鍛えないとね〜〜〜


夕方からは院内災害対策委員会主催の院内座学が開催されました.本日は「DMATとは」.DMAT隊員でインストラクターの杉野先生が講義担当です.災害拠点病院,救命救急センターとして,院内の災害対応を確立しておくことは重要です.局地災害時,当院へもDMATが参集することが考えられます.救命スタッフ以外にもDMATの知識を持ってもらうことは大切です.




2015年6月19日金曜日

6月18・19日 第40回日本外科系連合学会学術集会

第40回日本外科系連合学会学術集会・ワークショップでセンター長が発表しました.
当センターにおけるDamage control strategyを考察する」





時間を意識した診療とシステム構築が「肝」となる,といった内容です.日本有数の施設の先生方と深い議論が出来ました.

また明日からの臨床に活かしたいと思います.



2015年6月16日火曜日

6月16日 高校で講演

本日午後からセンター長が兵庫県立八鹿高校・保健講演会で講演しました.2年生238名と先生方が対象です.お題は「但馬地域の自慢は何ですか?」

実は2012年にアニメ「サザエさん」のオープニングで但馬地域が取りあげられています.その画面をキャプチャーして編集.まずはこの動画で講演開始です.但馬地域って,自慢出来るものがありますね^^

video

その後は「いのち」を大切にする,出来る地域,その1つとしての救急医療,ドクターヘリ,ドクターカーの話し,そしてその効果.



結語はいのち,人を大切に出来ること,それが「但馬の自慢」で講演終了です.高校生達は何を感じ取ってくれたでしょうか.

こんな講演も救急医の大切なお仕事です.




6月16日 ドクターヘリ・カー消防本部別症例検討

本日は美方広域消防本部でドクターヘリ・カー症例検討会を開催しました.症例検討会は各消防本部年2回ずつ(上半期,下半期),基地病院スタッフがお邪魔して開催しております.

美方広域消防本部は但馬3消防本部の1つです.TECCMCと共に2ヶ月に1度の検証会議を行っています.日常の事案検証からヘリ・カーに特化した症例検証まで,きめ細やかな連携が大切です.

昨年度のヘリ・カー事案のアンダートリアージは検証結果から1例.TECCMCヘの救急隊のみでの搬送事案ですが,救急隊の現場観察,評価の精度を上げることでヘリ要請を行い,早期医療介入,搬送時間の短縮を目指すべきという結論に達しました.また,この4月から当院では脳神経外科の先生が脳梗塞に対する「血管内治療」を本格的に開始しました.元々症例は集約化されていますので,その治療件数,効果は目を見張るモノがあります.それをふまえ,あらためて脳血管障害患者の集約化を確認しました.

さらには,美方広域消防本部は兵庫県下一病院搬入まで時間のかかる消防本部ですが,ドクターヘリ事案では病院搬入短縮時間が20分以上!これも覚知同時要請が徹底されている結果なのでしょう.

症例では「山岳転落事案」では,
・ドクターヘリ早期要請
・消防防災ヘリとの連携運用の確認
・現場(地上)救急隊,指揮隊,本部,ドクターヘリ,防災ヘリの情報共有方法の確認
などを検証しています.ドクターヘリ医療スタッフが現場投入され,医療介入後に防災ヘリで救助するか,防災ヘリで救助後にドクターヘリへ引き継ぎ早期医療介入を果たすか?深い議論が行われました.

「クラッシュ症候群が疑われる事案」では,
・医療スタッフ到着後に輸液,薬剤投与してから救助するか,初期評価の異常から救助を優先するか?
・救助までに必要な輸液量は?
拡大2行為を含めた議論を行っています.

このような検討会が,より良いドクターヘリ事業につながり,地域の安心・安全につながります.今後ともよろしくお願い申し上げます.

7月の放送に向けたNHKの取材が続いています.どのような内容になるか楽しみです^^


ついついカメラ目線になりますか,ふじ○きナースさん^^


取材中でもいつも通りランデブーポイントでの見学会.住民の皆様のご理解,ご協力あってのドクターヘリ事業です.




2015年6月12日金曜日

6月11日-12日 第29回日本外傷学会総会学術集会

第29回日本外傷学会総会学術集会が札幌で開催されました.当センターからは番匠谷先生が「当センターにおける Damage control strategy の適応と成績 」で発表しました.蕪木先生,濱上先生は前施設からの演題発表です.臨床もですが,学術活動も大切ですね.


札幌でフライトドクターを続ける第1期生の三浦先生が夜の医局会に参戦.濱上先生が当院で初期研修医だったころ,三浦先生はTECCMCの後期研修医.人の縁はつながってます.


TECCMCは外傷センターを名乗っても恥ずかしくない成績と診療体制を提供していることを確認して医局員達は帰豊しました.



2015年6月10日水曜日

6月10日 到達した領域

モーニングカンファレンス中にドクターヘリ要請がかかります.「自転車で転倒の親子.意識朦朧」.もちろん,覚知同時要請です.この消防本部は覚知同時要請率が90%近く.ドクターヘリを地域救急医療にどう活用するか習熟しています.

離陸約7分でランデブーポイント上空に到着.すると消防本部から「現場直近に着陸可能.支援隊が安全確保済み」との連絡.上空から現場を確認するといつもはクルマで一杯のショッピングモールの駐車場ですが,消防の支援隊,ショッピングモールのガードマンによるヘリ着陸の安全確保がすでに行われています.



ドクターヘリは速やかにショッピングモール駐車場に着陸,2台の救急車に収容された傷病者に各々のフライトドクターが接触,診療開始です.2 flight doctor制だからこその迅速性.


頭部外傷が疑われた小児を優先ヘリ搬送.成人はフライトドクター同乗でTECCMCに向け出発,小児をTECCMCへ搬入後にヘリでのピストン搬送です.

ドクターヘリ事業は6年目.理解のある地域,消防は普通にこのレベルのドクターヘリ運用を行います.「数」「経験」そして「効果」はまさに「力」です.

天候に恵まれた今月,山陰海岸の見所も青い海に栄えます.今日の1枚は京丹後市間人の「立岩」.上空からちょっと遠景で^^


来月からドクターヘリに搭乗する星野先生は運航終了後にゆっくりと機内の確認.


夕暮れの格納庫.本日もお疲れさまでした.




2015年6月8日月曜日

6月8日 走る!

本日も良いお天気の当地域です.青い日本海に小天橋と夕日ヶ浦温泉.素敵な季節に素敵な景色ですね.


そんな日でもヘリスタッフは「走り」ます.ランデブーポイントから支援車で現場直近へ.あぜ道でトラクターごと田んぼに転落,下敷きです.支援車が入られないあぜ道,坂道をダッシュ!重症頭部外傷の外傷初期診療を現場から行います.


その直後には頭部外傷の小児事案.現場直近に着陸し,こちらもダッシュで現場へ.最後に上り坂はいつもきつい・・・

本日もほぼ全事案が覚知同時要請.早期医療介入が実現しています.また,防災ヘリに施設間搬送を担っていただきました.そのお陰でドクターヘリが現場対応に集中することが出来,全症例に効果を発揮することが出来ました.感謝申し上げます.


いつもは藤崎先生がカメラマンなので,たまには藤崎先生の1枚をどーぞ.


そして本日の夕方から院内災害対策委員会主催の院内座学が開催されました.本日は「災害医療 総論」.センター長がヘリ番のため,急遽前山先生が代打でしゃべりました.災害拠点病院,救命救急センターとして,院内の災害対応を確立しておくことは重要です.







2015年6月7日日曜日

6月7日 On the job training (OJT) 開始

今月から今年度新入職の先生方のドクターヘリ・カーのOJTが順次開始されます.

蕪木(かぶらぎ)です.よろしくお願いします.


first missionは緊急気管挿管事案.救急車内で鎮静,鎮痛を十分に行いAWSで気管挿管.初めての現場も現場滞在時間は10分以内です.


帰投後は濱上先生と仲良く資機材チェック.資機材バッグの中身を熟知することは医療スタッフとして最低限のことですから.


濱上(はまがみ)です.よろしくお願いします.


前職場でドクターカーの経験はありますが,きっちり,しっかりとしたOJTは初めてです.時間を意識した病院前救急診療に邁進します.ランデブーポイントで救急車の到着を待ちます.そういえばfirst missionは複数傷病者のHOT LOADINGだったような・・・


渕上(ふちがみ)です.よろしくお願いします.


普段はメガネ男子です.ヘッドセットがメガネフレームに当たりそうなのでこの日はコンタクト.でもまた他の理由も・・・取材対応??まあまあ件数,こなしてますね.


星野(ほしの)です.よろしくお願いします.3ヶ月の短期研修中ですが,今月からドクターカーのOJTが始まっています.まだ実出動はありませんが,あっという間に慣れるでしょう.また来月はドクターヘリに乗車します.前職場でフライトドクターをしていたので,TECCMCのスピード感,弾力性にもすぐに順応されることでしょう.



金(きむ)です.よろしくお願いします.ドクターカーのOJTから開始です.


諸先輩達にちょっとしたイタズラをされた後ろ姿.緊張の中,出動.人生初の病院前救急診療.救急車内でも安全に難なく末梢ルート確保,治療継続です.まずは病院の外での医療に慣れましょう!


今月から見慣れない顔がドクターヘリ・カーに乗車します.すぐに見慣れるかとは思いますが,関係者の皆様,どうぞご指導のほどよろしくお願い申し上げます.



2015年6月6日土曜日

6月6日 SHIP CHANGE

JA822HからJA833Hへのship changeが行われました.JA822Hが定期点検に入るからです.しばらくは一番新しい機体(機種は同じEC-135)・JA833Hが北近畿エリアを守ります.

変わらない忙しさの運航時間終了後,機体の入れ替え作業が始まります.作業はTECCMCのヘリポート,格納庫で行われます.



2機を格納庫に収納し作業開始です.JA822Hの機内機材をJA833Hの機内へ.明日の運航,医療が変わりなく行われるためにも慎重な作業が続きます.


運航スタッフ,医療スタッフが協力して行う作業です.


機材を搭載する前のJA833H機内.ここがICU並みの機能を持つスペースに変わっていきます.


TECCMCの新たな仲間「JA833H」.よろしくお願いします!














6月4日-6日 第18回日本臨床救急医学会総会・学術集会

第18回日本臨床救急医学会総会・学術集会が開催され,TECCMCからはセンター長,前山先生が発表,出席しました.




センター長
・社員総会(評議員会)
メディカルコントロール協議会連絡会
・シンポジウム発表 「一地方都市における救命救急センターの取り組み」
・パネルディスカッション発表 「効果的なドクターヘリ運用がもたらす有用性」
・シンポジウム座長 「地方における救急医の建前と本音」 
・ビジネスミーティング
・6日午後からは大阪に移動し「第6回関西急性血液浄化技術ミーティング」で「重症敗血症・敗血症性ショックに対する治療戦略の実際~血液浄化療法は有効な道具??~」と題した特別講演を行っています.

前山先生
・パネルディスカッション 「ドクターヘリは心停止蘇生後の社会復帰率を向上させる一つの方策である」




総じて当地域におけるMC体制・取り組み,救急医療体制,地域貢献は適確かつ確実なものであることが確認されました.TECCMCは非都市部の救命救急センターではありますが,非都市部の利点を最大限に活用し,都市部に劣ることない診療の量・質を提供しています.是非,この実態をその目でお確かめ下さい.見学,大歓迎です.今回も多くの関係者の方々と交流させていただきました.今後ともご指導,ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます.


TECCMCは臨床のみならず,質の高い学術活動にも全力で取り組んでおります.豊富な症例数を元に,臨床の経験を科学的に評価することも必要なことです.



2015年6月3日水曜日

6月3日 今年もトライやるウィーク

今年も当地域の中学生たちがTECCMCにやってきました.体験学習「トライやるウィーク」です.今年も前山先生を中心に・・・
・医療職,救急医への道(ミニミニレクチャー)
・体験!BLS
・清潔になってみよう,術衣装着の体験
・ドクターヘリ・カーの見学
を行いました.



写真は前山先生からいただいて^^ 今回来てくれた中学生の皆さん,将来は一緒にTECCMCで働きましょう!待ってます!!





2015年6月2日火曜日

6月2日 ドクターヘリ消防本部別症例検討会

本日は丹波市消防本部でドクターヘリ症例検討会を開催しました.ドクターヘリ症例検討会は各消防本部年2回ずつ(上半期,下半期),基地病院スタッフがお邪魔して開催しております.


丹波の美味しい水をいただきながら^^


症例では「VF・CPA事案」では,
・覚知同時要請ではあるが,さらに早いヘリ要請は可能であったか?
・但馬地域と丹波地域における救急隊活動プロトコールの相違を確認
・特定行為の実施について
・E-CPRへ早期につなげること!
を検証しました.

「自宅分娩事案」では,
・前山先生から新生児対応のミニレクチャー
・地域における周産期医療の現状確認
・ドクターヘリ活用に関する確認
を検証しました.

「多数傷病者,現場直近着陸事案」では,
・本部から現場が近くても,救急隊現着後の判断ではなく消防覚知同時要請の徹底を!
・現場指揮者の必要性,必須化
・トリアージタッグの活用
・現場救急隊,消防本部,ヘリスタッフとの情報共有を密に行い,安全かつ連携のとれたミッション完遂を行うこと
を検証しました.

また昨年度の消防統計からドクターヘリ要請に係るアンダートリアージを検証しています.

このような検討会が,より良いドクターヘリ事業につながり,地域に少しでもお役に立てる結果につながれば良いですね.今後ともよろしくお願い申し上げます.

最後は救助工作車にテンションの上がるフライトナースの皆様.しっかりお仕事した後のいつものマニアックな楽しみですね.