2016年10月8日土曜日

10月8日 Pre & In Hospital

重症外傷,敗血症性ショックなどの救命に必要なこと,それは適切な医療機関選定と早期医療介入です.

メディカルコントロール体制下に救急隊は早期に根治的治療可能な病院を選定します.その1つが「Trauma Bypass」.重症外傷は外傷診療に長けた救命救急センターへの直送が必須です.直近2次病院に取り敢えず収容して,2次転送では助かるはずの命も助からないことがわかっています.さらに医療介入を速めるtoolがドクターヘリ・ドクターカーです.

ドクターヘリ・ドクターカーのホットラインが鳴ります.覚知同時要請.ヘリあるはカーは可能な限り現場に近づいて医療を開始します.ヘリは場合によっては現場直近に着陸しその場で治療を開始します.現場からのオーダーがセンター内に入り,搬入後速やかな根治的治療が開始されます.緊急手術,輸血,IVRなどなど.消防との密な連係によって,連日重症外傷が救い上げられます.


もちろん集中治療も疎かにはしません.3つの急性血液浄化療法を同時に施行する症例もあります.Pre-HospitalからIn-Hospitalまでがseamlessに連動・連係することで重症例が救命されていきます.こんなことを日々実感しています.